1978年6月25日。45年前の今日、サザンオールスターズはデビューしました。サザンについて語る記事はたくさんあるので、今回はインスタグラムでサザンファンが集うIGサザン部にフォーカス。発起人であるぶちょー(tannys1998/45歳)に、サザン部を立ち上げることになったきっかけや活動内容について聞きました。

IGサザン部は思いを分かち合える居場所。

―サザン部を立ち上げたのはいつですか?きっかけについて教えてください。

正式に立ち上げとなったのは2015年6月5日です。ちょうど「おいしい葡萄の旅」ツアー中でした。もともと身近に同じ熱量で語れるサザンファンがいなかった私にとって、サザン仲間がいる人たちを羨ましく感じていたんですね。インスタグラムを始めてハッシュタグを知り、#サザンオールスターズとやってみると、インスタグラムのなかにはサザン好きの人たちがこんなにたくさんいるんだと知って。それをきっかけにいいねしたり、コメントしたりしながらサザンファンの方と繋がっていきました。
そんな折、フォロワーさんに「サザン部作ろうかな」と言ったら思いのほか反応がよくて、お調子者の私は軽いノリで投稿したのが始まりです。あれよあれよと部員が増えていきました。
「おいしい葡萄の旅」ツアーのファイナル公演は武道館で行われたのですが、通常2枚以上エントリーできるチケットがこの時だけは1枚のみ。要はみんながおひとり様参戦という状態だったんです。そういった背景もあって、サザン部は私にとっても、部員のみなさんにとっても、拠り所となってくれたように思います。「サザン部のみんなに会えるならひとりで行っても寂しくない!」みたいな。

―現在947名(取材時)の部員がいますが、サザン部の活動について教えてください。

部員になりたいとコメントが来た順番に会員番号を振り当てていった結果、900人を超えました。こんなに広がるとは思っていなかったので、正直驚いています。
活動は基本的に自由なんですが、創部の際に掲げたのはこんな感じです。

「活動内容」
1. インスタで盛り上がる
2. ライブ会場で盛り上がる
3. たまには飲みながら盛り上がる
4. ライブ後サザンロスを分かち合う
5. ウザがられない程度にサザンの良さを広める

今では、インスタグラムを飛び出してリアルに会うことも多くなり、ライブの前の集合写真は集まれる人たちで撮っています。

コンサートの前には会場で集合写真を撮るのが定番になりつつある。

サザンが好きという共通点で深まっていく絆と繋がるご縁。

―サザン部を立ち上げてよかったと思う瞬間はどんな時ですか?

たくさんありますが、この年になって、親友ができたことは大きいですね。家と仕事以外に居場所ができたような感覚です。また、サザン部を立ち上げたことで、よりコンサートを楽しめるようになりました。全国ツアーでは遠征もして、津々浦々のグルメや観光を楽しんでいます。
そういえば、奇跡的なこともありました。桑田さんソロのビッグマウスツアーで広島に向かう新幹線のなか、途中の大阪駅で「大阪公演も行きたいなぁ」とストーリーズでつぶやいたら、「一枚余っているので行きませんか」とサザン部の方からお誘いを受けました。それがなんと人生初の1列目!こんなふうにファンの方たちと繋がったからこそ見えた風景がたくさんありますね。
ほかにも12月31日の年越しライブ終わりに茅ヶ崎のサザンビーチで初日の出も体験しました。すっかり大人になってオールなんてすると思わなかったですけどね(笑)。サザン部の仲間と過ごす時間は“遅れてやってきた青春”って感じです。

年越しライブの後、仲間たちと2023年の初日の出をサザンビーチで迎えたのも楽しい思い出。

それから、部員のみなさんからよく「サザン部立ち上げてくれてありがとう」って言っていただけるのですが、ここまで来られたのも盛り上げてくれるみなさんのおかげ。こちらこそ、ありがとう!と伝えたいですね。

―サザン部の魅力ってなんだと思いますか?

基本的に堅苦しいルールはなし。それぞれのペースで楽しんでいます。サザン部のなかにはスイーツ部やワンちゃん部などがあります。サザン好きという枠のなかでさらに○○が好きというコミュニティができていて、好みの近い人たちがそれぞれのペースで活動しているのがいいなと思います。

サザン部の大切な場所、茅ヶ崎のカフェ「サザンカンフォート」で7周年記念パーティ。心温まる店長さんからのメッセージ。

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