岡山県が、旬の「白桃」をPRするシリーズ動画を制作し、特設サイトなどで公開しています。地元ゆかりの著名人を起用し、イラストに声を吹き込む形で制作されたユニークな動画たち。その制作の裏側を、県の担当者の荒木正行さんに取材しました。

岡山県公聴広報課 荒木正行さん

動画は、3つのシリーズであわせて22本。それぞれのシリーズを、お笑いコンビの東京ホテイソン、俳優の前野朋哉さん、声優の金元寿子さんが担当しました。1本あたり30秒から1分程度のショートムービーで、7月19日から8月8日まで毎日1本ずつ、午前8時9分10秒(ハクトウ)の時間に公開されました。

「白桃太郎」第五話より

岡山県では過去にもさまざまなPR動画を制作・発信してきました。今回は観光地や特産品などの網羅的な動画でなく、テーマをフルーツ1つに絞って作ったのが、新しい試みだったと荒木さんは言います。

「(観光地や特産品などの)トータルで岡山県を売り出すのも重要なことだと思うんですけど、全国の皆さんが例えば『香川県といえばうどん』みたいな感じで、思い浮かべていただけるような強いものを少しでも作っていきたいなという思いもあって」

「白桃コミック」vol.7より

イラストに声を吹き込むという動画制作のスタイルも、従来のような大規模な撮影が難しい、コロナ禍ならではの試行錯誤の形でした。結果として、元々持っていたPR動画へのイメージが変わってきたといいます。

「実写が一番伝わるのかなというところに強い思いがあったんですけど、イラストや音などいろいろな伝える方法があるのかなと。やっぱり面白くないと皆さんに見ていただけないのかなと感じています」

「東京ホテイソンの白桃ラジオ」vol.3より

今回のシリーズ動画には、共通点があります。それは、すべての動画に必ず桃を食べる効果音が入っているということ。岡山の白桃のやわらかさやみずみずしさが伝わるように、今回新たに収録をした音だそうです。

「白桃コミック」vol.4より

作り手のこだわりも詰まったユニークな動画たちは、「岡山はフルさとだ!」特設サイト、岡山県のYouTube公式チャンネルで公開されています。

「岡山のいいものがなかなか全国の皆さんに届いていないというところもありますが、知っていただければきっと好きになってもらえるものがたくさんあるので、今後も皆さんにお知らせできるようなコンテンツをたくさん作っていきたいです」

荒木さんのお気に入りのシーン

岡山県は、フルーツをテーマにしたシリーズ動画の第2弾も、近々発表予定です。

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