自然分娩や帝王切開、無痛分娩など分娩方法は一つではありません。自然分娩のつもりが急遽帝王切開になることもあります。

SUZU(@suzu_._2015_nigaoe)さんが生まれるとき、出産時の事故により右手に障がいが残りました。現在は6人のお母さんであり、似顔絵を描くお仕事もされています。

「知識があれば予防できたかもしれない出来事が原因だった」という理由で自身の障がいについてSNSで発信するSUZUさん。今回はSUZUさんに、障がいやお仕事などについて話を聞きました。

出産時の事故

腕が硬直して上がらなくなったそう(@suzu_._2015_nigaoeさんより提供)

SUZUさんは、出産時の事故により右腕に麻痺が残りました。現在も右腕全体に麻痺と硬直が残っており、冷たさや温かさなどの感覚がわからないといいます。

出生体重4980gの巨大児で生まれてきたSUZUさん。生まれる前の推定体重は3500g前後と言われており、自然分娩で進めていましたが、経産婦だったSUZUさんの母は「いつものお産と違う」と先生に伝えたようです。そして、お産の際に体が引っかかり、腕を引っ張ったことで神経が切れ、仮死状態にもなり障がいが残ったのです。

障がいについては、お母さんから出産のときの様子や流れを覚えている限り教えてもらったSUZUさん。しかし、思春期には障がいを受け入れられませんでした。結婚と出産をしたことで、自分を受け入れようと前向きになったといいます。

現在6人のお子さんがいるSUZUさんは、出産に対して不安なこともあったそうです。そのときの気持ちについて「無理して自然分娩で産みたいという気持ちはありませんでした。ただ、緊急で帝王切開になったとき、このような経験をしてきた私でも『もっと頑張れば自然分娩で産めたのではないか』と自分を責めてしまったくらいだったので、分娩方法について発信していこうと決心しました」と話しました。

自信の障がいについて発信(@suzu_._2015_nigaoeさんより提供)

そんな腕に麻痺があるSUZUさんが絵を描くようになったきっかけは、リハビリでした。出産分娩麻痺のあったSUZUさんは、右手のリハビリのために絵を描き始めたのだそうです。

現在は仙台に完全予約制のお店がありますが、オンラインでの似顔絵受注を主に仕事に取り組んでいます。

SNSへの投稿

分娩方法について発信(@suzu_._2015_nigaoeさんより提供)

SUZUさんは「分娩方法にこだわる必要はない」と発信しています。

SUZUさん自身、自然分娩と帝王切開の両方での出産を経験しました。産後のホルモンバランスの影響なのか、帝王切開をしたお母さんは自分を責めてしまうことが多いのだそうです。そのため、そのようなお母さんたちに向けて「すべて間違った選択ではないんだよ」という思いで発信しています。

同じような経験をされた方からのコメントに対し「私の経験が少しでも、励みになってくれたらと思って発信しているので、発信して良かったなと感じました」と話していました。

今後の活動や目標

笑顔で過ごせているそうです(@suzu_._2015_nigaoeさんより提供)

そんなSUZUさんの親としての目標について「家族、似顔絵は私の生きがいで、これからもたくさんの思い出を作っていきたいし、笑顔を描いていきたいと心から思っています」と教えてくれました。

現在は仙台に完全予約制のお店がありますが、オンラインでの似顔絵受注を主に仕事に取り組んでいます。

笑顔を描いていきたいという素晴らしい目標をもつSUZUさん。今後もSUZUさんの絵で笑顔になる人が増えていくことでしょう。

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