もうすぐ母の日。母の日は、お母さんへの思いを伝えたりプレゼントを贈ったりする日。日頃の感謝を伝えられる大事な日ですね。

今回紹介するのは「母の日に感じる特別な思い」についてのエピソードです。

イラスト:23ca

普段感情を表に出さない母の意外な反応に…

独身で子どものいないカナ(仮名)さんは、母の日になると「お母さんがいてくれてよかった」と実感するといいます。

カナさんが50歳のとき、いつものようにお母さんに洋服をプレゼントしました。お母さんは普段からあまり感情を表に出さないため、プレゼントをするのが好きなカナさんはいつもリアクションの方が気になってしまうようです。

そのときも、プレゼントをもらったお母さんは「ありがとう」と言って、サッと見た後にしまってしまいました。「案の定、形式的な感じで終わってしまうな…」と思っていると、洋服と一緒に購入したネックレスをお店に忘れたことに気づきました。

カナさんは「すぐに取ってくるから待ってて」と言ってお店へ戻ることに。お店でネックレスを受け取り、お母さんのところへ戻るとそこには驚きの光景が…。

なんと、お母さんはプレゼントの洋服を握りしめたまま居眠りをしていたのです。きっと、お母さんはプレゼントの洋服を袋から出して、体に当てていたのでしょう。カナさんが「喜んでくれたんだ。ありがとう」と小声で言うと「次のお出かけの日はいつだったかしら」とポツリと言うお母さん。

そんな素敵な日を過ごせる母の日は、1年に1度、母になってみたかったと思う瞬間だといいます。

「母の日に感じる特別な思い②」イラスト:23ca

母の大切な気持ちに気づけた日

ーそのエピソードが起きたとき、あなたはどのように感じましたか?
もう、私が母の日を祝ってもらってもおかしくない年齢です。それでも自分で選んだ道なので後悔はありません。毎年少しずつ老いていく母にプレゼントを渡せることが幸せだと感じました。そして、心の中では喜んでいることを知り、大切な気持ちに気が付きました。

ーそのエピソード後、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
母には、それ以外にもいろいろとプレゼントをしています。そのたびに、リアクションは薄いのですが、娘からもらった服を握りしめて眠っていた母の光景を思い出し、特に何もない日でも花を買って来るようになりました。プレゼントは人を幸せにしてくれると思います。

ーそのエピソードについて、お母さんと話したことはありますか?
新しい服を買ったとき「いらなくなった服は売る?」と聞いたら、思い出は売れないと言われました。

そんなカナさんは、今年の母の日は、腰を痛めたお母さんのためにマッサージをしてあげようと思っているそうです。

お母さんを大切にしていることが伝わるエピソードでした。お母さんも素敵な娘さんをもって幸せでしょうね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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