勉強やスポーツなどで「悔しい」という思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。今、息子の成長を感じた出来事を描いた漫画がInstagramに投稿され、反響を呼んでいます。

【Instagram】hanemiさんの漫画を読む

この漫画を描いたhanemi(@hanma_ma)さんに話を聞きました。hanemiさんはInstagramで絵日記を掲載している3児の母です。

長男レンくんが通っているスイミングスクールで行われた水泳記録会を観ていたhanemiさん。記録会が終わり、一緒に帰ろうとしたところ、レンくんはhanemiさんを無視して先に歩いてしまいます。驚いているとレンくんは記録会でベストタイムを取れず、悔しい気持ちでいることを教えてくれました。hanemiさんはレンくんの言葉を聞いて担任の先生から言われた言葉を思い出します。
「お母さんと目が合わなくなってきたことも、彼の成長の一環です」

その後、前を向いて気持ちを切り替えていたレンくんの姿を見て、hanemiさんは感心・感激したのでした。

(6)水泳記録会へ観覧しに行った時のこと(@hanma_maさんより提供)

ーレンくん成長を感じられた出来事だったと思いますが、一度無視された瞬間はどんな気持ちでしたか?

はじめは数ヶ月前からなんとなく息子と目が合う回数が減ったな、という印象でした。話しかけても返事はするけどこっちを見ないとか、「行ってきます」と玄関から出ていく時にこちらを見ないで出て行ったりするようになったので、「あれ?」という不思議な気持ちだったんです。でもそれが続くと、親の話を聞く気がない?面倒くさがっているのか?と思ってしまい、たまに苛立つことがありました。今回の件も、同じく初めはイラっとしましたね。

(2)水泳記録会へ観覧しに行った時のこと(@hanma_maさんより提供)

ーレンくんが「こんな悔しい気持ち、生きてきてはじめてかも」と言ったときどのように思いましたか?

鳥肌が立つくらい、ドキーッと焦りました。てっきり「疲れた〜」とか「ジュース買って〜」が第一声だと思っていたので、まさかそんな言葉が初めに出てくるなんて、驚きしかありませんでした。普段、あまり競争心がなく負けず嫌いな性格ではないので、私自身も初めて息子の悔しさを全面に出した姿を見ました。本人なりに一生懸命練習を重ねてきたからこそ、本当に悔しかったのだろうと、私も目頭が熱くなりましたね。

(4)水泳記録会へ観覧しに行った時のこと(@hanma_maさんより提供)

ーこのとき以外、レンくんが「悔しい」と話してくれたことはありましたか?

これほど本気の「悔しい」は、これまで聞いたことはなかったです。

ーその後、プールでの記録は更新できましたか?

この記録会は先週行われたものなので、まだその後の記録は計っていません。ですが、本人は少しでもフォームを良くして、より早く泳げるようまた練習に励んでいます。本人が悔いのないよう頑張れるように、私も精一杯応援したいと思っています。

hanemiさんの投稿には「我が子が目を合わせなくなった時、きっとこの投稿を思い出すと思います」「自分の気持ちをちゃんと言葉にできるレンくんすごい!」などのコメントが寄せられていました。

レンくんが水泳を始めて約2年半。調子良く自己ベスト更新が続いていた矢先の今回の記録会でした。担任の先生からの「無視も、成長の一環」という言葉を思い出し、hanemiさんは無駄な衝突をせずにいられるようになったといいます。
子どもの成長は思っているよりもあっという間です。様々な経験をして、そこで芽生えた感情や気持ちを大切にしていってほしいですね。また、それを教えてくれた担任の先生も素敵だなと思いました。

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