「うん?ロールケーキだと!!」「どうやってるの?!」などと、Twitterで6.4万いいね超えの反響を呼んでいるのが、citrusorange(@citrusorange8)さんが制作した『着物ロールケーキ』です。まるで本物の着物のように精巧に作られたロールケーキ生地は、細かい模様から立体的な「絞り」までも再現されています。制作したcitrusorangeさんに制作の過程やこだわりを聞きました。

まず、ロールケーキの柄に着物を選んだ理由、着物ロールケーキを制作しようと思ったきっかけを尋ねました。

「お正月らしいスイーツを作りたいなと思い、スイーツおせちはみなさん作ってらっしゃったので『ちょっと毛色の違うものを』と考えた結果、着物柄のロールケーキを作ってみることにしました」

着物柄をプリントし、デザインに使用したというcitrusoranngeさん。絵付に1時間(録画していたドラマ「孤独のグルメ」を観ながら)、他は朝起きてから焼成時間を除けば30分ほどで出来上がったそうです。なんと、井之頭五郎も驚きの”ながら制作”でした。美味しいものを観ながら美味しいものを作る……それがコツなのでしょうか!?

完成した着物ロールケーキ(citrusorangeさん提供)

気になるその制作方法はーー

「基本的には他の一般的なデコロールケーキと一緒で、パータデコール(装飾用の生地)で着物柄を描き、その後ロールケーキ生地を流して焼き上げました」

デザイン面では生地がダレやすく、描くものが多かったという着物ロールケーキ。冷蔵庫に入れて固める→出して描く と工数が多かった点が、苦労したところだそうです。

そして、「映えよりもまずは美味しいが大前提」と話すcitrusoranngeさんは、味にも強いこだわりが。今回も食品着色料はなるべく使わず、野菜パウダーや抹茶などでの色つけにこだわったといいます。そして、生地はしっとりふんわり、生クリームとほぼ同時にとろける、いい出来映えのロールケーキに仕上がったということです。

着物ロールケーキの断面はこのような感じに(citrusorangeさん提供)

スイーツへの情熱あふれるcitrusoranngeさんですが、実は飽きっぽい性格なのだそう。コロナ自粛期間中に家でも出来る趣味をと思い、スイーツ作りを始めたそうで「ここまで長く続けられるとは自分でも意外だった」と教えてくれました。

「今後も家族に美味しいと言ってもらえて、それでいてちょっと驚いてもらえるようなお菓子作りをのんびりと続けていきたいです」

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