岡山県矢掛町で「地域おこし協力隊」として、農業と英語教育で活動中のカリム・ジアゥルさん(バングラデシュ出身)にインタビューしました。

協力隊に入るまでのことを教えてください。

バングラデシュでステビアなどの研究をしていたのですが、2003年に来日して博士号を取得した後は、両国を行き来しながら研究を続けました。2014年に岡山のふたつの大学でステビア、ブラックベリー、花の色に関する研究に携わったあと、2019年4月から矢掛町に家族で移り住み、農業発展の地域おこし協力隊として働いています。

カリムさん&ソニアさん夫妻 (左がカリム・ジアゥルさん)

協力隊員として、どのようなことをしていますか?

大学での研究の経験をもとに、矢掛町で化学肥料を使わない方法でブラックベリーを露地栽培しています。ブラックベリー栽培は低コストで、この地の気候とも相性が良いため、おいしいフルーツがとれることで有名なここ岡山でも、多くの人に栽培に挑戦してほしいと考えています。

ブラックベリーの他にも、パパイヤなど、今まで岡山になじみのなかった農作物の栽培にも取り組んでおり、その栽培方法を町内だけでなく岡山県内の農家に指導しています。

カリムさんと栽培したパパイヤ

果実は、食品メーカーなどと協働し、商品化しています。ブラックベリージャムは「ほほえみ矢掛」のスタッフと私の協働で作っているんですよ。私は彼らと協働することを嬉しく思っています。

矢掛での活動で自慢したいことは?

今まで岡山県で一般的ではなかったブラックベリーやパパイヤの栽培に成功したことです。特にパパイヤは、熱帯の気候を好むため、岡山で育てることは困難も多かったですが、私は温室を使わない方法で「グリーンパパイヤ」を栽培しています。グリーンパパイヤは、ビタミンCとAが豊富で健康的なんですよ。

また、栽培した作物でたくさんの加工食品の製造ができたことも嬉しく思っています。ビタミンの他にポリフェノールが含まれるパパイヤの葉を茶葉として製品化し、麺に練りこんだ「グリーンパパイヤラーメン」も開発しました。その他、ベータカロチンが豊富で抗酸化物質や食物繊維、ビタミンEやCが豊富な唐辛子から製造した一味など、どれも健康的な製品を開発できたことも胸を張ってお伝えしたいです。

カリム・ジアゥルさん(バングラデシュ出身)
農学博士・矢掛町地域おこし協力隊(農業振興)隊員
日本滞在歴:のべ12年

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