海の生き物のユニークな生態を「ツッコミながら」学べる

「イルカの親戚はカバだった!?」
「オジサンという魚がいる!?」
「タコには脳が8つもある!?」
思わず「ホンマかいな」と言いたくなるような海の生き物の豆知識を、ユーモアたっぷりのイラストや4コマ漫画で分かりやすく解説する「さかなのおにいさん・かわちゃん」こと川田一輝さん。

【4コマ漫画】イルカの親戚は実は…?

現役のラジオDJ・アナウンサーでありながら、大の釣り好き・魚好きが高じて、その魅力をSNSやイベントなどで発信しています。

生まれて0秒で弱肉強食!? ホホジロザメのベリーハードな生涯を描いた4コマ漫画がTwitterで人気に

ホホジロザメのベリーハードな生涯を描いた4コマ漫画は、Twitterで10万以上のいいねを獲得するなど話題を呼び、2021年6月には、70種類以上ものイラストを掲載した自著『ツッコミたくなるおさかな図鑑』を出版しました。

海の生き物の豆知識をユーモアたっぷりのイラストで学べる『ツッコミたくなるおさかな図鑑』

魚も海も音楽も!? 好きになったらとことん極める!

幼なじみの影響で、子どもの頃から魚が好きだったという川田さん。青春時代にハマったのはもちろん釣り……ではなく音楽でした!

好きになったものには、とことんのめり込んで極めるタイプ。高校では合唱部・大学ではアカペラに熱中し、なんとあの人気番組『ハモネプ』にも出演したことがある実力派です。

学生時代は音楽に熱中! 「うたのおにいさん」を目指したことも

「釣りと魚は本当にただの趣味で……好きなんですけど誰かに伝える技術もないので、自分の世界だけで楽しむものだったんです。ただの魚オタクですよね(笑)」

大学卒業後は、音楽で磨いた声を生かしてアナウンサーの道へ。そこで「ただの魚オタク」をさらに極める転機が訪れます。

関西を拠点にラジオDJ・アナウンサーとして活躍中

「大好き」という気持ちを原動力に、魚や海を大切にしてほしい!

ある時、川田さんのラジオを聞いた親子からメッセージが届きました。それは「子どもが川田さんの話を聞いて、魚や海に対して親しみや思いやりを持つようになってうれしい」というもの。

「海が汚れて魚がすめないからキレイにしないといけない、という発想よりも、魚や海が大好きだからキレイにしたい、というポジティブな発想の方が、大きな原動力になると思うんです。だから自分が知っている楽しさやおもしろさを子どもたちに伝えることで、魚や海を好きになってもらって、大切にしてほしいと考えるようになりました」

親子に大人気! 魚や海の魅力を伝えるイベント

イラストはド素人! 魚オタクが「好き」を極めた結果…

「ここはアナウンサーらしく、軽快なトークで子どもの心をつかみたいところ……ですが、見事に失敗しまして」

魚や海をテーマにしたイベントで子どもたちを飽きさせてしまい、思わぬ挫折を味わったという川田さん。どうすればいいのか悩んだ結果、未経験のイラストに挑戦することに。

「まったくのド素人でしたが、とにかく毎日のように描き続けてSNSにアップし続けて…そうしているうちに『ネタがおもしろい』『もっと見たい』というリクエストが来るようになって」

ここでまたしても、持ち前の「のめり込み力」を発揮した川田さん。最初は文房具を使っていましたが、今ではアプリを使ってスラスラと仕上げるほどの腕前に!

タコのイラスト(Before)

タコのイラスト(After) 確かに上達している…!

「4コマ漫画は、関西人としてオチにこだわってます(笑)」

こうして、長年培った膨大な知識と関西人ならではのユーモア、イラストが融合することで、大人も子どもも楽しみながら学べる、新しいおさかな図鑑が誕生したのです!!

【4コマ漫画】知ってる?デンキウナギのチャーミングなヒミツ

SNSのフォロワーは5万人以上! 新作にも期待!!

SNSでは親子を中心に幅広いファンから支持されている川田さん。今では「さかなのおにいさん・かわちゃん」として、イベントや記事の執筆、テレビ出演など、ますます活躍の幅を広げています。おさかな図鑑の売れ行きも好調で、全国の水族館から様々な依頼が舞い込むようになりました。

香川県宇多津町の四国水族館でもイベントを開催したほか、イルカプールには川田さんが描いた「イルカの豆知識」が展示されています。

四国水族館のイベントに出演 イルカプールには描き下ろしのイラストも展示

そして10月には新たな本も出版しました!その名も「すいぞくかん」ならぬ『すしぞくかん』魚が自らお寿司を握ってくれる、ユニークな水族館のお話です。

「小さいころから水族館でお寿司が食べられたら最高だなーって思っていたので…その妄想を絵本にしてみました(笑) 文字が読めない小さなお子さんでも楽しく学んでもらえると思います」

水族館の生き物がお寿司を握ってくれる?『すしぞくかん』

川田さんは自身の活動を通して、大好きな海や魚に恩返しがしたいと話します。「好きなことに熱心に打ち込んで、独り占めするのではなく誰かの幸せに変えられるようにしたい。そんな気持ちが今につながっていると思います」「好き」を極め続ける、川田さんの今後に期待が高まります。

よく見ると、蝶ネクタイがカレイとヒラメ!

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