アバターで宇宙にも

ニューミーを使ったアバター旅行は、円形劇場くらよしフィギュアミュージアム(鳥取)、渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館(埼玉)、箱根ガラスの森美術館(神奈川)、新屋島水族館(香川)に加え、2021年秋からは白い恋人パーク(北海道)、沖縄美ら海水族館(沖縄)の2施設が追加されました。

円形劇場くらよしフィギュアミュージアム(写真提供:アバターイン株式会社)

また観光地に限らず、感染病棟や医療現場や百貨店などでも使用。将来、災害現場での活用も期待されています。

「実際に足を運ぶ旅と、アバターで行く旅との組み合わせは、今後のライフスタイルにとって重要だと思っています。例えばアバター旅行なら気軽に、海外の有名美術館に毎晩行ったり、朝日の中でアートを見たりすることも可能です。アバターを使うと限られた人生の時間を有効に使い、世界中の様々な場所に行くことができるんです」

国際宇宙ステーションの日本実験棟・きぼうに設置されたスペースアバター(写真提供:アバターイン株式会社)

そしてアバターインの技術は、すでに宇宙へ。国際宇宙ステーションの日本実験棟・きぼうに設置されたスペースアバターを、一般の人が東京の虎ノ門ヒルズから遠隔操作する技術実証が、2020年11月に行われました。

スペースアバター実証実験の様子(写真提供:アバターイン株式会社)

子どもたちが小型のスペースアバターを操作し「自分の意思」で国際宇宙ステーションを体感。「宇宙に行ける未来は、すぐそこにある」と感じずにはいらせません。

目指すのは映画の世界

深堀さんが目指すのは、ジェームス・キャメロン監督のSF映画『アバター』の世界。主人公が意識だけを違う生物に転送し、その生物の文化を共有・理解しながら生きていくストーリーに共感した深堀さんは、この映画から『アバターイン』の名前をつけています。

「アバターの大きさや形、顔も変えられます。小さな動物の目線になって、大草原を一緒に駆け回るような世界も、きっと楽しいはず。夢に満ちたアバターインの技術は、相互理解のインスピレーションになると信じています」

遠隔操作アバターロボット「ニューミー」(写真提供:アバターイン株式会社)

アバターインの可能性を、ワクワクしながら語る深堀さん。その表情は「アバターなら行ける、どこへでも」と思わせてくれる、大きな期待と可能性に満ち溢れていました。

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