金刀比羅宮では初となる限定御朱印

“こんぴらさん”の名で親しまれる金刀比羅宮で、9月・10月限定の御朱印が授与されています。三穂津姫(みほつひめ)を祀っている三穂津姫社の屋根の葺き替えを記念したもので、9月、10月、各1,000枚限定。なくなり次第終了となっています。

禰宜(ねぎ)の請川誠之さん。

「三穂津姫は、金刀比羅宮の祭神である大物主神(おおものぬしのかみ)の妃で、三穂津姫社は御本宮の隣にあります。本来であれば屋根の葺き替えがあると大きな奉祝行事を行いますが、今回は多くの人が集まる形では行えませんでした。ですが、参拝いただいた方と少しでも喜びを共有できればという思いから、金刀比羅宮で初となる限定の御朱印を授与することになりました」

三穂津姫社。着工から1年をかけ、今年5月にひわだ葺きの屋根の葺き替えが完了しました。

限定御朱印は一般的な御朱印帳の見開きの大きさ。感染対策のため御朱印帳の受け渡しはせず、朱印紙をいただいて自分で貼るようになっています。受けられる場所は、御本宮前の御神札授与所のみ。1人1枚限りで、御初穂料は1,000円です。

9月の限定御朱印。五穀豊穣の神である三穂津姫をイメージした稲穂と、海の神として親しまれる金刀比羅宮をイメージした波のイラストを組み合わせています。

10月の限定御朱印。5月9日に行われた遷座奉祝祭(神様を仮殿から本殿へ移す祭事)で奉納された「金刀比羅舞」を舞う巫女のイラストに、秋らしい紅葉が添えられています。

限定の御朱印に合わせ、限定のパフェも

カフェ&レストラン神椿は参道の階段の500段目にあります。窓の外には豊かな緑が広がります。

限定御朱印の授与に合わせ、参道の途中にあるカフェ&レストラン神椿では、限定パフェが提供されています。

2階のカフェで、9・10月限定で提供される豊穣パフェ1,500円。9月は稲穂、10月は紅葉があしらわれています。

三穂津姫をイメージして作られたこのパフェには、五穀豊穣の神にふさわしいバリエーションに富んだ食材が用いられているのが特徴。和栗やゴマ、黒豆アイスなど多彩な素材を用い、豊かな大地の恵みを表しています。また、十二単(じゅうにひとえ)をイメージした赤いチョコレートと、底に敷き詰められたカシスのジュレにはさりげなく金粉を散らし、全体的にやさしい雰囲気のデザインとなっています。

神椿パティシエの坪田圭史さん。豊穣、秋の豊作をイメージして、試行錯誤を繰り返しながらパフェを完成させました。

少しずつ涼しくなってくるこれからの季節。御朱印とパフェ、ふたつの限定を楽しみつつ、秋のこんぴらさんを満喫するのもいいかもしれません。

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