魅力探しはまちの人たちとともに続いていく

丘の上から瀬戸内海と安芸津港が展望できる正福寺山公園は、桜の名所でもあります。この日は偶然にも「山びらき」の日。ちらほらと桜が咲きだす中、地域の方々でぼんぼりを付け、お花見の準備が進んでいました。

花見の準備が進む正福寺山公園(東広島市安芸津町三津)

そこで偶然出会った、ぼんぼり付けの最中の正岡康靖さん。駅の近くでコミュニティスペース三津福井館を運営しています。マップの話になると、「いろんなところをあちこちと巡って作ったんだね。イラストも全部自分で描いたんでしょ? とても細かくて、なかなかできることではないよね」と笑顔。

村上さんと正岡さん

マップを開いて話していると、人が集まってきました。「えー!なにこれ。安芸津のマップ?あなたが作ったの?」ここでも安芸津トークに花が咲きました。東広島市の中心街、西条から来た人たちでした。

「この地図、ぜひ持って帰ってください。安芸津に来たら、牡蠣と日本酒をお土産にするのがおすすめですよ! 日本酒は酒蔵の店頭でも購入できるんですよ」と、しっかりまちのPRをする村上さん。こちらの人たち、帰りの駐車場までの道中も、地図を開きながら歩いていて、私まで嬉しくなりました。

正福寺山公園の2021年の桜の見ごろは、3月末頃になりそうとのこと。村上さんにとっては、安芸津町に移住して初めての桜の季節です。

今後の活動について、「今回、歩けば歩くほど、知れば知るほど、描ききれないこと、伝えたいことが増えてきて。巡らせてもらった場所を、次はひとつひとつ深彫りしてみたいです。違うテーマの冊子を作るか、インスタグラムなどのSNSで、ストーリーがちゃんと伝わるような読みものを書いていくか。まだ検討中ですが、次につなげていきたいです」と意気込みを話してくれました。

村上さんによる安芸津町の魅力探しは、まちの人たちとともに、これからもまだまだ続いていきそうです。

この記事の写真一覧はこちら